中国とかタイとかと様々な取引を行ない仲介などで間に入っていると色々なことに気づきます。そして日本人の多くが間違えるのは日本の常識が世界でも通用すると思っている事。
どちらかと言えば日本の常識は海外ではまったく通用しませんよ。日本人が非常識なんです。商品の注文をするのに日本流の納期だの不良に関して手厳しく当たったり、失礼な言葉を吐いたりする人も知っていますがちょっと相手のことを考えてみてみればわかりますが別に細かく追求したり自分の感覚を押し付ける人と商売しなくても海外はやっていけるのです。
あまりにも細かい事を言ってくる日本と取引をしなくても日本以上に商品買ってくれてさらにクレームも少ないところなど山ほどあるんですよ?
色々自己都合で取引を強要したり脅しめいた言葉を使うなど結構見受けますが相手にはあなたとは取引をしないという選択肢があるという事を忘れない事です。
相手のことも尊重した上でいかに付き合っていくかができないなら海外との取引は成り立ちません。自分の言い分を徹底的に通したいなら大手並みのお金を落とせばやってくれますよ。それも出来ないのに自分のルールに合わせるって出来ませんし面倒なら相手は扱いは荒くなり親切に接してくれなくなります。こういうロジックに嵌りますので結局不満の種を自分で作るようなものです。
検品に不満があるなら行って検品方法を教えてあげればいいじゃないですか?その上で請求される正規の金額を払えばいいじゃないですか?
実際にプロでやっている弊社のお客様はそうやっていますよ。
連絡が来ないなら自分からあらゆる手段で連絡すればいいじゃないですか?自分の商売ですからあたり前です。
あなたの商売は相手次第なんですか?
連絡も相手に負担のかかるほど何度も連絡する人もいますがそれって軽い脅しですよ。関係はよくなるどころか悪化してしまいます。それら含めて全て協調性です。
日本の感覚ではお客様は限られていますが海外は全世界を相手にしていますのでそれに合うお客様は幾らでも探せます。選択肢は向こうにもあるという事を忘れない事です。
私も散々やりとりしてやっと今の良好な関係や立場を作りました、長い年月かけて他より数倍不良率を減らしました。それでもでますがね。
中国のサプライヤーとしてはTOPクラスに優秀なレベルまで育ってきていると思います。そこが育つのを気長に待ちながら海外との取引には必ずロスが出ると思ってロス率まで計算に入れて付き合うかどうかって問題ですよ。
海外で商売するなら初めからそういうロスは出ます。それを飲み込めないなら始めから海外となんか取引をしないことです。日本ではこうだ?それは通用しません。海外ですから相手にも選択肢がありその先の工場にも選択肢があります。
特に海外は簡単に取引を断ってきます。あなたとは日本とは取引をしない。それが当たり前の世界です。そこをうまくつなげるかどうかも経営力ですよ。ついでに私にも取引の自由はありますからあまりにも暴言はいたり自分のことだけ押し付ける方とは取引をやめます。他のお客様に迷惑がかかりますので。特にサプライヤー関係は多大な迷惑がかかりますので私から取引を止めさせます。
金出せばなんでもアリではないんですよ。
商取引は自由なんです。相手にも都合があり断る自由もあるって事を忘れない事です。